これらの写真から何が見えますか?

まず、こちらの写真を見てください。

 

ハロー効果発生1

 

どこに、一番最初に目がいきましたか?

 

続いて、こちらの写真ではどうでしょう?

 

ハロー効果発生2

 

どこに、一番最初に目がいきましたか?

 

 

 

1枚目の写真においては、
ビックカメラであったり、
「クレーン!音ゲー!ビデオ!渋谷最大級!」と書かれた看板であったり、

そういったものが真っ先に目についたのではないでしょうか?
 
同様に2枚目の写真においては、ディズニーストアではありませんか?

 

 

 

なお、そもそも何を映したくてこの写真を撮ったかといいますと、
1枚目の写真については、対象はマクドナルドです。

2枚目は「バルバッコア・グリル」というお店です。

 

しかし、それらのお店を、この写真から、
一瞬でパッと見つけられた人は、どれくらいいるでしょう?

  
写真が少々不鮮明だったり分かりにくかったりすることを度外視しても、
ほとんどいないのではないでしょうか・・・・・

 

 

 

物理的には見えているのに知覚されなくなる

なぜならば、これは、専門用語でいうところの、

『視界退行』

または

『ハロー効果』

と呼ばれる現象が発生しているからです。

この現象とはすなわち、

「他に目立つ看板や建物などがあるせいで、(自分のお店が)認識されにくくなってる」

というものです。

 

 

こういったことは、わりと頻繁に起きています。
少なくとも、皆さんが思っているよりもはるかに、
この現象が起きる状況というのは多く存在します。

 

よくよく見れば、マクドナルドやバルバッコア・グリルの看板は、
見えなくはないはずなのです。

(後者は写真の角度のせいで街路樹が少し邪魔になってますが)
  
ですから、お店を出す人は、
「ちゃんと看板出せてるし、お店は『見える』」
と考えます。
  
しかし、私たち立地判定のプロからすると、
こういった物件は
「見えない」と判断するのです。

 

なぜならば、
「物理的に見ることが可能」
ということと、
「脳がちゃんと知覚できている」
ということは、別問題だからです。
  
当然ですが、脳が知覚しないと、「見える」ことにはならず、
つまり、「通行人はそこにお店があることに気づかない」ということになってしまいます。

 

こうしたことについては、別に「視界融合」という現象もあり、
こちらの記事で詳しく書いております。↓

 

 

探している人にしか見つけられないという大きなマイナス

冒頭の写真は、静止画であるにも関わらず、一瞬でも「あれ?どこだ?」って思ってしまうようでは、
実際に現地を歩いていたら、なかなか自然に気づくことは困難でしょう。
  
実際のところ、1枚目のマクドナルドは、渋谷の宮益坂交差点のところのお店で、
交差点で多くの人が立ち止まるため、現地においても、
静止画を見るようにゆっくりお店を探すことが可能ですが・・・・

  
ただ、「探すことが可能」というだけでは、
そんなにプラスに捉えられるものでもありません。

  
「マクドナルドに行きたい!」と思ってる人は、
どこだどこだと探してくれます。

しかし、普通に歩いてる人の脳に、他に目立つ看板が沢山あるのにも関わらず、
わざわざマクドナルドの看板が知覚されますでしょうか。
  
マクドナルドをとりわけ意識しない限りは、
視界に入っても知覚することは難しいでしょう。

 

 

こうした、「視界性」についての話は、
立地理論の中でもかなり難しいところです。
   
というより、正直なところ、ここが最も難しい!!!とも言えます。

 

 

ただ、少なくともせめて、
お店のオーナーにとっての「お店が見える」と、
実際にお客さんになる人にとっての「お店が見える」は全然違う
ということだけは、意識しておいていただければと思います。

  
オーナーが、「こんなにちゃんと看板も出してるし、見えるじゃないか!」と思っていても、
「毎日この道を通るのにこのお店があることには気づきませんでした」というケースは、
実際には、結構沢山あるものなのですから。

 

 

物件選びの際は、こういう部分にも・・・・
いえ、とりわけこういうことをこそ、意識して気を付けてください。

せっかくどんな良い商品を扱っていても、
そもそも「視界に入らない」というようなお店ほど、
残念なことはないのですから・・・・

 

 

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