店前の駐車場(SB部分)を飲食スペースにした

建物が目立つことの重要性

「見えないお店は存在しないことと同じ」

このことは、もう何度となく書かせていただきました。

 

お店のイメージやブランドのことを考えれば、
店舗や看板のデザインは、「ああしたいこうしたい」という、
お店をやる側としては様々なこだわりや好みがあるでしょう。

 

しかしながら、お店の立地判定において、
「視界性」というポイントにおいて言うならば、

 

「目立つことこそが正義」

 

なのです。

 

 

どんなお店も、まず、人々の視界に入り、
そこに存在するということを認識されて初めて、
「入店するかしないか」という判断をしてもらえるのですから。

 

 

お店の存在を人々に認知させるための工夫として、
チラシのポスティングやウェブ戦略をおこなう人は多くいます。

そして、それは決して間違いではありませんし、
むしろ(やり方次第ではありますが)奨励されるものです。

しかしながら、だからといって、
「立地」で認知させることを諦めて良い理由にはなりません。

 

 

建物造作や看板を工夫することによって、
お店を少しでも人々から認知されやすく工夫が、とても大切です。

 

今回は、建物の造作を工夫して、
お店を目立たせるチャレンジをしている事例を、
いくつか紹介します。

必ずしも同じ方法を、
どんな物件でも実践できるわけではありませんが・・・・

少なくとも、
「これくらいのことはやってもいい!」
という参考になればと思います。

 

 

 

 

■□地下なのに路面店ぽく見せる工夫□■

地下店舗なのに1Fみたいな間口

このお店は、実は地下にあります。

しかしながら、写真をパッと見ただけでは、
普通の路面店に見えてしまいますよね。

地下の物件の中には、
「階段の幅の分しか間口が取れない」
というものが数多く存在します。

大抵、階段の幅は広くても2m程度ですから、
人々に知覚されやすい標準的な幅「5m」に対して、
とても狭くなってしまいます。

地下の物件が集客しにくいのには、
「地下に降りて行くのが心理的負担」というのも勿論ですが、
「そもそも見つけてもらいにくい」という方が大きなマイナスです。

 

ですから、このようにして、ちゃんと1階部分の造作に工夫を施し、
「まるで1階店舗」という状態を作ることで、
そのマイナスを限りなく小さくしようということです。

物件のオーナーさんと交渉すれば、階段周りをこのように工事して、
「店舗らしさ」を出すことができるケースは多くあります。

地下や、あと2階の物件などの場合でも、
ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

 

■□余った壁面を有効に使う工夫□■

お店の入口部分が、建物全体の間口の一部、
ということはよくあります。

その時、最も多くあるケースは、
「お店の入口部分だけをお店の間口とする」
というものです。

もちろん、建物のオーナーの意向で、
それしか許されないという状況もありますが・・・・

店舗ファサード壁面に大きく絵を描く

できることなら、このように、
壁面もすべて「お店の一部」として扱うべきです。

 

空きスペースがそのまま「デッド」スペースになるのは、
非常にもったいないことです。

お店の位置にもよりますが、壁面を有効に使うことで、
「大きなお店」に見えますし、視界性は高まります。

余すところなくスペースを使う
という発想をしてみてください。

 

 

 

■□建物全体のカラーリングで目立たせる工夫□■

基本的に、日本の建物の外壁は、
白であるとか黒であるとか灰色であるとか・・・・
そういった系統のものが多い状況です。

そこにきて、こうした外観の店舗があると、いかがでしょうか。

建物全体のカラーリングで目立たせる工夫

かなり目立ちますよね。

以前、視界融合の話の時にも解説したことと共通しています。

「周りの景色に溶け込まない色使い」をするということです。

 

<参考リンク>

 

また、そのほかに、こういったパターンもあります。

建物全体を店舗であるかのようにデザインしてしまう

こちらは「色」については白と黒ですが、上の例と同じく、
建物全体を有効に使っています。

 

実質的な店舗が1階部分だけであったとしても、
お店として見せていいのは、1階部分だけとは限りません

一棟まるまる借りられるならこういう工夫はした方がいいですし、
もし、上階に他のテナントが入っている場合でも、
状況によっては、他の階の壁面を使うことが可能な場合もあります。

諦めず、そこは交渉次第ですね。

 

 

 

■□駐車場まで含めての敷地を有効に使う工夫□■

ロードサイドのお店ですと、敷地内に駐車場が必要になります。

この時、敷地の中での店舗の配置次第では、
視界性が大きく損なわれてしまうことがあります。

駐車場が、店舗に隣接して道路に対して横並びであれば、
それほど問題はないのですが・・・・

道路から見て、駐車場が手前にあり、
店舗が奥に引っ込んでしまっている場合。

こうしたケースでは、看板設置などで工夫をしなければなりません。
道路から見たらお店はセットバックしているも同然ですので、
少なくとも建物は見えないわけです。

勿論、「看板が見えればそれでいい」というのもありますが、
看板と店舗の建物、当然ながら両方が見えた方が、
視界性にプラスの効果が高いのは自然なことです。

そこで、こうした工夫が考えられます。

駐車場の分セットバックしている物件の視界性工夫→囲いを作る

駐車場を含めて、敷地をまるっと包み込むようにフェンスを設置して、
一見するとそれそのものが店舗の外壁であるかのように見せています。

ただフェンスを設置するだけじゃ「壁」ですが、
このお店はカラーリングや形状デザインにも工夫をし、
「お店っぽく」見せています。

これとは別にポール看板も設置しているようですが、
この工夫だけでも視界性に与える影響はきわめて大きいものです。

 

 

 

■□いっそ駐車場なんて潰してしまう工夫□■

ロードサイド立地であるならば、駐車場は必須です。

しかし、街中のお店では、車で来店する人がほとんどおらず、
駐車場があってもデッドスペースになってしまうことが多くあります。

しかも、市街地で「間口の広い敷地」なんてのは滅多にありませんから、
街中で駐車場のあるお店は、大抵が「セットバック型」です。

そうした時、ひとつ上の事例のように、
フェンスをで囲う工夫も悪くはありませんが・・・・

いっそ、こうしてみるのはどうでしょうか。

店前の駐車場(SB部分)を飲食スペースにした

駐車場を潰して、休憩スペースとして利用してしまうのです。

お店としては、デッドスペースが無くなるだけでもプラスですが、
ここに人が集まってくれば、集客効果も期待できます。
(人は人が集まるところに集まる性質がある)

 

駐車場のみならず、このように大きなセットバックがある場合は、
こうした利用の仕方をしているお店は結構見かけますね。

特にカフェや居酒屋などで、店の外のテラス席を作り、
客席増+賑わいを演出して集客、という効果です。

こうして、スペースを有効利用しているお店は、
実際も繁盛しているケースが多いです。

 

 

 

■□屋根までも「看板」として使ってしまう工夫□■

これは、ちょっと特殊なケースかもしれません。
とりわけロードサイド立地にある物件で、
たまに見かける形状の建物で、こうした工夫がされることがあります。

このような感じです。

屋根までも全部効果的に使う

屋根が「上」ではなく、「ナナメ上」を向いている場合、
こうして看板としてその広い面積を有効活用してしまうのです。

これは、非常に大切です。

さらに、よくよく見ていただきたいのですが、
このお店は、駐車場に止まっている車のせいもあって、
「1階部分が全然見えない」という状態です。

すなわち、
お客さんが来れば来るほど駐車場が埋まり、
お客さんの車が視界障害になってしまう
という、なんとも問題のある状況です。

しかし、
「1階部分が見えないなら、
見えるところに看板を出せばいい」
のです。

それを考えた結果、面積の広い屋根のスペースを、
大きな看板として使ってしまうという、素晴らしい工夫です。

サイズが大きければ、それだけ見やすいため、
これが完全に遮られることなんてそうそうないでしょう。
ある意味では「最高の看板」かもしれません。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、このあたりにしておきたいと思います。

お店は、ちゃんとお客さんに認識されてからが始まりなのです。

そのことをしっかりと意識して、
建物の造作や看板作りをしていただきたいと思います。

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