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雨の日にも実査をしよう!

先日、久しぶりに雨の中を実査して、
「やはり雨の日にも実査をするのはとても大切だな」
と、改めて思いました。

 

昔から、このことは、クライアントさんにはいつもお伝えしているのですが、
やはりなかなか、雨の日は億劫になってしまうものですよね。

傘を差して何時間も歩き回るのなんか、できればしたくないですよね。

 

 

確かに。
それは、私自身もそうです。

 

 

 

しかしながら・・・・

 

店舗を出店するにあたり、候補となる物件は、
必ず雨の日にも見ておいた方がいいのです。

 

 

何年も住んでいて土地勘があり、慣れたエリアでしたら、
そこまでしなくても大丈夫かもしれません。

しかし、基本的には、晴れの日と雨の日、両方の状態を見ておくのが必須です。

 

 

その理由は、大きく分けて2つあります。

 

 

 

理由1.天気によって街の状況が変わる

まず、雨の日というのは、晴れた日に比べて、
多くの人が外出を控える傾向にあります。

「出かけようと思っていたけど雨だから中止にしよう」
そんな経験が、皆さんにもおありだと思います。

 

雨の日に実査をすることで、
この時の街のポテンシャルの変動
を、
ちゃんと肌身で感じておく必要があるのです。

 

 

とりわけ重要なことは、

「人々の動線が、晴れの日と大きく変わる場合がある」

ということです。

 

実際にあったケースでは・・・・

晴れの日は、店前は沢山の人が往来しているものの、
雨の日になると、ほとんどの人が地下街の方を通ってしまうため、
お客さんが店前を、全然通らなくなる
ということがありました。

そのお店では、
雨の日は晴れの日に比べて50~70%も売上げがダウンしたとのこと。
これは・・・・恐ろしいですね。

 

でも、皆さんもご自身が所用で街に出た時、
普段なら地上を難なく歩くところを、
「今日は雨だから地下を通ろう」
とすることが、きっとあるはずです。

特に、ターミナル駅の周辺で、地下街が張り巡らされているエリアでは、
こうした売上げの大きな変動が、頻繁に起こり得ます。

 

 

 

さらに、動線の変化に加えて、

「お店の見え方(視界性)も変わる場合がある」

ということも忘れてはいけません。

 

なぜなら、雨の日になれば、皆が傘を差して歩いているからです。
すると、それらの傘に遮られ、周辺の視界がかなり悪くなります。

このことにより、
普段なら難なく見つけられるお店が、
見つけられなくなる恐れがあるのです。

 

また、視界性を悪化させる要因は傘だけではありません。

雨が降ると隣の店が軒先に屋根を展開するだとか、そういうこともあります。
それにより、本来は見えていたはずの物件が、
歩行者から見えなくなってしまったりもするのです。

 

 

このように、まず立地状況自体が、晴れの日と雨の日で大きく変わってきます。
これは、とりわけ初心者の方は見落としがちになる、重大な落とし穴です。

 

 

 

理由2.天気によって調査する時の精神状態が変わる

え?それが関係あるの?
と思われるかもしれませんが・・・・

意外とこれが、馬鹿に出来ない大問題なのです。

 

 

人間は、晴れていると精神が高揚するんですね。
そして、そうであるがゆえに、細かな問題を見逃しやすくなるのです。

例えば、

・間口が狭いのに、「これくらいなら大丈夫でしょ!」と呑気に考えてしまったり、
・街路樹などで視界性が悪いのに、「きっとなんとか見つけてもらえるよ」と楽観的になってしまったり、

都合の良い方向へ傾きがちになります。

 

 

一方で、雨の日となると・・・・

基本的に、人の精神は少なからずネガティブな方へ転がりやすくなります。

ネガティブというと言い方が悪いかもしれませんが、
要は、晴れた日に比べ、やや慎重な心持ちになるということです。

そして、そのおかげで、
晴れの日には気付かなかった色んな問題点に気付くことができるようにもなります。

 

 

こうした精神的な変化は、熟練の調査担当者でも、しばしばあることです。

勿論、しっかり経験を積んでいる人間であれば
晴れた日でも雨の日のイメージをある程度は想定できるようにはなるのですが・・・・

それでも、晴れの日の方が精神が高揚するのを、止められはしません。

 

 

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雨の日対策を怠ると売上げの3分の1が消える?

このように、晴れの日と雨の日では、
『物件の立地の状況』も変われば、
『調査する側の精神状態』も変わる
わけです。

そのため、チェーンの開発担当者でも、
目を付けている物件についてどうしても気になる時は、
晴れの日と雨の日、両方見に行くものです。

 

 

勿論、基本的な調査自体は、晴れの日にする方が良いでしょう。

晴れの日の方が、陽が射して明るく、色んなものがよく見えるので、
調査はしやすいですから。

通行人にどういう人が多いのか、であるとか、
家並みの特徴はどんなものか、であるとかを観察することもそうですし、
そうした中で気付いたことをメモをとる、ということにしても、
晴れている方がよっぽどやりやすいですからね。

雨が降っていると、メモひとつ取るのも苦労します。

 

ですから、晴れているに越したことがないのは、それはそうなのです。

 

 

 

しかしながら・・・・

この日本では、雨は降るものです。

多いエリアで2日に1日は雨、
少ないエリアでも、4~5日に1日は雨。
全国平均で、3日に1日は雨なのです。

 

<参考>
都道府県別の年間降水日数ランキング

 

こうしたことを鑑みると、もし、前述のような、
雨の日に売上げがガタ落ちする場合・・・・

年間を通して、3分の1の売上げが消えてしまうかもしれないのです。

これは、非常に大きな問題です。

 

 

雨の日には、路面店では必ずと言っていいほど売上げは落ちます。
それ自体は避けられないものです。

でも、避けられないものだからこそ、
少しでもリスクを減らしたいですよね?

そのために、出店する前に、物件周辺の雨の日の状況を、
よくよく知っておくことが必要なのです。

 

 

雨の日は、実査に赴く足取りも重くなるでしょう。
僕も、傘をさして片手が塞がると、
写真も撮りにくいしメモするにも不便だしで、
本当はこんな日は行きたくありません。

 

が・・・・
こんな日にしか見られないものがあると知っていればこそ、
ここぞという時には、雨の日こそ実査を
するべきなのです。
 
 
 

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