改装工事で売上げアップ

店舗物件の建物としての「寿命」

人間と同じように、お店(物件)も歳をとります。

しかもそれは、人間の老化よりも、はるかに速いスピードで進んでいくのです。

 

人間で言えば肌がしわくちゃになっていくように、
建物の内外装は、老朽化していきます。

床や壁は汚れていきますし、備品や什器も壊れていきます。
老朽化して設備が使えなくなることもあるでしょう。

 

人間が長生きするためには健康管理が大切であるように、
店舗も長く営業を続けるためには、物件のメンテナンスが欠かせません。

時には、大きな改装が必要になることもあるのです。

 

日々の掃除を怠らないことは当然ですが、それ以上に、
改装によって、大きく寿命を延ばすことができることもあります。

 

 

改装を一切おこなわなければ、お店の寿命は、
せいぜい5年、長くて10年程度でしょう。

 

 

店舗を改装する「正しい目的」

では、お店の寿命を延ばすための改装をする時、
その具体的な目的として大切なことは何でしょうか?

それは、大きく分けて3つあります。

 

第一に、「清潔度のアップ」です。

いくら日頃から掃除に気を使っていたとしても、
汚れは必ずどんどん溜まっていきます。
日々の掃除では除去しきれない箇所もあるでしょう。

そういったところも含めて全面的に清潔な状態にする、
というのが、まず大切な目的です。

 

第二に、「デザインの一新」です。

お店は、同じことをずっと繰り返していれば、
いつかは必ず飽きられてしまうものです。

そんな時、デザインをまるっきり新しくすることで、
お客さんの中にある古いイメージを払拭し、
新たに好印象を持ち直してもらう、という目的があります。

 

そして第三に、「労働環境の改善」です。

厨房やバックヤードの什器や機材などを新調して生産性をアップするのはもちろん、
客席や店内についても、お客さんの導線を考えたり、
よりオペレーションがしやすい状態にしましょう。

 

 

 

さて、ここまでが・・・・
一般的に考えられる「改装の目的」です。

どちらかといえば、「営業」の側面について、
重点的に改善しようとする着眼点ですよね。

 

もちろん、これらはとても重要なことです。

しかし、せっかく改装をするなら、
営業状態やお客さんからの印象のみならず、
「立地上の問題」についても改善を図るべきです。

 

 

 

立地上の問題を改善する改装工事のポイント

お店の立地は、1度出店してしまったら、
場所そのものを変えることは容易ではありません。

しかしながら、建物に工夫を施すだけで売上げをアップさせられる改善方法は、
考えれば色んな可能性が出てくるものなのです。

 

そしてそれらは、大きく分けて、以下の3つのポイントに集約されます。

 

1.看板(視界性)の改善

建物の壁面にも大きな看板設置

色褪せた看板をそのままにしておくのはもってのほかです。

汚れた看板、電球や蛍光管の切れた看板をそのまま放置してしまっていると、
イメージも悪いばかりでなく視界性もマイナスです。

 

「置き看板の表面の板を取り外したら6本あるべき蛍光管のうち3本しか点灯していなかった」
というような話は、売れ行きのよくない店舗では、頻繁にあることです。

 

こうした点については、注意しても注意し過ぎることはありません。

 

また、看板が見えないことの要因の一つに、
「看板内にごちゃごちゃと沢山の情報が含まれている」
というものがあります。

こういった場合については、改装を機に情報を整理して、
本当に必要なこと数点だけに絞ってデザインし直すことをお勧めします。

 

さらには、看板のみならず、お店の間口や全体の形についても、
しっかり目立つかどうか、よく見直してください。

例えば、入り口間口がセットバックしているような場合、路上からは気づきにくいものです。
それならば、間口がせり出すような構造にできないか、考えてみることが重要です。

 

↓せり出している看板とは

セットバックしている店のアンドン看板工夫

 

2.お店や駐車場への入りやすさの改善

ちょっとした段差
お店と路面との間に段差が少しでもあると、
物理的にはもちろんのこと心理的にも、入店を妨げる要因になります。

こうした場合は、段差自体を直せないとしても、広々としたステップを作って、
植栽や生花を置けるような工夫をすれば、入り易い雰囲気を作ることが可能です。

 

また、ロードサイド店舗の場合、
駐車場に入る間口は6m以上あるでしょうか?

さらに、駐車する間隔は2.5m以上になるように白線が描かれているでしょうか?

裏道を使って車の出入りができるようならば、
そのことを案内板に描いて告知しているでしょうか?

概して、駐車場はお客さんの使い勝手が良いようになっているでしょうか?

 

こうしたことを改善するのも改装時が良い機会です。

右折レーンもあるし間口も広いし入りやすい

 

 

 

3.商圏を意識したデザインへの変更

オシャレすぎる肉屋=肉のコセキ
こちら、実査時に発見したお店で、とてもオシャレな外装なのですが、
よくよく近づいて店内を見てみると、なんと「肉屋」さんだったのです。

 

お店の商圏内には、どんな人たちがいるでしょうか。

例えば、若者が多く流入してくる街であるなら、
お店は、若者の感性に応えられるものでなければなりません。

また、郊外の駅前であっても、どこも住民の質が同じということはありません。
中高年が多い商圏と、学生層が多い商圏とでは、自ずと好む内装は異なってきます

 

お店として、「ターゲットとしたい年齢層」というのは、決まっているかもしれません。
けれども立地上重要なのは、まず何より「どんな人が商圏内にいるか」ということです。

 

若者をターゲットにしたいからと、最初は若者向けに考えて作ったデザインでも、
出店後に、主婦層の来客が多かったなら、主婦向けのデザインに変えていくのも、大切なのです。

 

年齢層を分析して改装

なお、商圏内にどんな人がいるかということについては、
こうして分析ソフトを使い、年齢層を分析することでも見えてきます。

<参考>

ソルブ社製「統計てきめん2プレミア」

 

 

 

改装工事によってお店を生まれ変わらせる

お店の改装は、立地上のハンディキャップを挽回する、
またとない絶好のチャンスとなります。

 

お店の寿命を考えたら、「ずっと改装しない」というのは、
まったく有り得ないことではあります。

しかしながら、せっかくの「改装工事」を、ただただ、
「古くなった・壊れた箇所の修繕」と捉えていても、
それは大変もったいない話です。

どうせお金をかけて改装をするのであれば、
売上げがアップするように、様々な工夫をその機会に取り入れるべきなのです。

 

 

なお、改装の際に気をつけるべきポイントについては、
別の角度から書いた、こちらの記事もご参照ください。

 

 

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