看板設置による売上げ変動

看板の効果を正確に計測するのは難しい

これまでに、ブログでもコンサルティングでも、
「視界性」、つまりお店の見え方については、
きわめて重要ですよというお話を何度もしてきました。

 

そのたびに、良い看板の設置の仕方をして、
売上げアップに繋げていただきたいものですと、
お伝えしてきています。

 

しかし、こうした話をすると、よく、
以下のような質問が返ってきます。

 

「では実際に、どんな看板を出せば、
『どれくらい』売上げが上がるのですか?」

と。

 

「看板を作れば売上げが上がるのは分かる。
でも、どれくらい上がるのか分からなければ、
そこにどれだけ投資していいか判断できない。」

と。

 

 

確かに、費用対効果が分からなければ、
なかなかそこにお金はかけにくいですよね。
当然のことだと思います。

 

看板の効果は、売上げに「どれくらい」影響するものなのか?
ということは、誰もが考えることでしょう。

 

 

 

 

しかし、これは結論から言えば、やはり、
「ケースバイケース」なのです。

一概に、
「看板を設置したら売上げが●●%アップ」
とは言い切れません。

もちろん、視界性が改善されていれば、
プラスの効果が無いはずはないですが、
上がり幅が小さいために、
「誤差の範囲では?」と思えてしまうこともしばしば。

 

 

私たちの経験上、原則として、
看板が無い場所に新しく作れば、
(それが極端に的外れなものでない限り)
多くのケースにおいて、売上げはアップします。

ですので、
「看板の効果はある」
という結論にはなるのですが・・・・

 

その売上げの上がり幅は、1%~100%と、
ケースバイケースでかなりの開きがあります。

 

そして、そもそも看板の効果というものは、
正確には測定しづらいものです。

そのため、看板設置によってどれくらい売上げが上がるかは、
看板屋さんですら、正確には予測できないことが多い状況です。

 

 

しかしながら、そんなことを言っていても、
何も解決にはなりません。
費用対効果が分からなければ、
投資額も定まらないという悩みを解決はできません。

そこで今回は、実際に売上げが上がった2つのケースを、
その上がり幅とともにご紹介したいと思います。

 

 

 

「瓢箪山の奇跡」

1つめは、「マクドナルド瓢箪山店」の事例です。

 

マクドナルドにて出店調査の部門に勤めていた、
私の父から聞いた話で、1980年代のことです。

そのマクドナルドは、大阪の外環状線の近くにありました。
売上げは、当時のマクドナルドとしてはかなり低い、
1,000万円前後。しばらくその低迷時期が続きました。

瓢箪山の奇跡1

その売上げ低迷の主な原因として考えられたのは、
南北に伸びる外環状線からの来店が、
十分に取れていないということでした。

同道路から、直接お店を見ることができなかったからです。

したがって、
「どうしたら外環状線から集客できるか」
ということになり、
視界性の改善が図られました。

 

お店の前の東西道路と、外環状線との交差点に、
ポール看板を設置したのです。

 

すると、驚くべきことに、
売上げは2倍に跳ね上がりました。

 

瓢箪山の奇跡2

 

これは、今から30年以上も前の話ではありますが、
「瓢箪山の奇跡」
としてその後も語り継がれることになったそうです。

ポテンシャルの大きな道路から、
お店が見えるようになったことで、
そこからの集客率が格段に上がったのです。

 

これは、劇的な改善でした。

 

 

 

 

競合店に対して視界性改善で対抗

もうひとつの事例は、とある和食店です。

そのお店は、交通量の多い国道沿いにあったのですが、
店側車線の、そのお店よりも手前の位置に競合店が出店していたのです。

ですから、店側車線を往来する人にとっては、
そのお店より先に、競合店に気付くことになるわけです。

したがって、かなりのお客さんを、
その競合店に吸引されていると考えられました。

 

 

そこで、その競合店よりも、さらに手前の位置に、
野立て看板を設置することになりました。

図解するとこのような感じです。

和食FF野立て看板設置

看板のデザインは、とてもシンプルなものにしました。

お店のロゴと、
店名と、
「2km⇒」という分かりやすい示し方

それだけしか情報を載せませんでした。
イメージ的には、下の図のようなものです。

シンプルな和食FF看板

 

その結果、売上げはどうなったかというと・・・・

全店平均と比較すると、
かなり大きな違いが出たのが分かります。

看板設置による売上げ変動

それまではほぼ平均的な売上げの店舗だったにも関わらず、
看板設置後は、最大で全店平均より20%も高い売上げになりました。

 

これは、競合店に対して、視界性改善で対抗した、
とても良い事例ですね。
競合よりも、自店の方をより認知されやすくすることで、
競合インパクトを和らげることができるわけです。

 

 

 

 

視界性改善のために看板を新設する際の注意点

以上の2つの事例は、いずれも、
看板設置によって、分かりやすい変化がありました。

 

マクドナルドの事例では、それまで、
「視界性ゼロ」だった大きな幹線道路に看板を設置し、
「見える」ようにしたことで、売上げ2倍

和食店の事例では、
「競合店より先に知覚される」ようにしたことで、
売上げ20%アップ

 

どちらも、明確に、何がどう改善されたのかが分かります。

 

 

看板による売上げ効果が大きく出るのは、
このような場合が多いです。

「なんとなく改善されたっぽい」
という程度の曖昧な改善では、
なかなか効果も曖昧なものになってしまいます

 

 

看板を設置し、視界性を改善する時は、

「何」を、「どう」改善するために、
その看板を設置するのか、

という目的意識をしっかり持って臨んでください。

その意識があればこそ、看板設置によって、
効果をもたらすことができるのです。

 

 

最後に・・・・

看板設置とは違いますが、
お店の、建物自体に工夫をして、
視界性を改善するという手段もあります。

別の記事にて、
そのいくつかの事例をまとめています。

併せてどうぞ。

<参考>

 

 

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