目的来店が多いからって立地を軽視しないこと

目的来店客が多いお店は立地を無視しても問題ない?

ファストフードやコンビニなど、誰でも気軽に入れるお店であれば、
「通りすがりの人が来店してくれるか」
が重要なポイントになります。

 

したがって、
お店が人々の動線上に位置していることや、
往来する歩行者から自然に見えることが、
集客に大きな影響を与えます。

 

こういったパターンは、ショップビジネスに関わっていなくても、
一般的に容易にイメージされるものだと思います。

 

このように、通りすがりの人がたまたま来店してくれることを
立地用語で「衝動来店」と言います。

 

 

一方で、ニーズや理由があってわざわざ特定のお店を目指して
お客さんが来店してくれることを、「目的来店」と呼びます。

目的来店のお客さんの比率が高い業態とは、例えば、
 
・美容院
・クリーニング店
・接骨・整骨院
・各種クリニック
・フィットネスクラブ
・ブランド買取ショップ

 
等々が挙げられます。
いわゆるサービス業店がとりわけ多いですね。
 
もちろん、飲食店や小売店の中にも、
提供しているサービスや商品によっては、
目的来店の比率が高い業態は多くあります。

 

 

こうした「目的来店」をする人々は、通りすがりではなく、
お店のことをすでに知っていて、
 
ネットや地図でお店の場所を探しながら、
あるいは、
一度来たことがある道を思い出しながら、
お店に来ます。

 

こういう場合、わざわざ探しながらやってきてくれるわけですから、
必ずしも、お店が生活の動線上にある必然性は無いように思われます。
 
実際、お店が非常に分かりにくい場所や辺鄙な地域にあったり、
看板がきわめて見つけにくい場所で営業しているお店でも、
集客がしっかりできているケースはいくらでもあります。
 
「立地は悪いけれども、たいへん繁盛している」
とは、よく聞くセリフですね。

 

こうしたケースが少なからずあるため、
(というより、こうしたケースこそわざわざ取り沙汰されるため)
   
目的来店の比率が高い業態は、
立地、とりわけTG・動線や視界性を無視していいように思われがちです。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、それは大きな誤解です。

 

 

 

本当は、「無視して良い」のではなく、

「立地の影響が分かりにくくなる」というだけなのです。

 

 

目的来店客が多い場合、立地の影響はどう働くか

なぜならば、お店をわざわざ探す場合でも、通常は、
何か目印になるものを覚えておき、それを探すものだからです。
 
そしてその目印が、
ちゃんと動線上にあるかどうか、
見つけやすいかどうか
で、
集客の効率は大きく変わります。

 

 

例えば、お店自体が動線から外れていたとしても、
「大通りのあのコンビニの角を曲がったところ」
というように、一言で簡単できれば、
それだけお客さんにとって行きやすく感じられます。
  
これが、目印が何もなく、スマートフォンで地図を表示して、
それとずっとにらめっこしないと辿り着けない場所になると・・・・
 
一度は来店してくれたとしても、相当お店の質が高くない限り、
 
「分かりにくくて行きにくいからもう次からは行かない」
 
と思われ、リピートに繋がらなくなってしまいます。

 

 

 

こうしたことを考えると、目的来店をする人を集客する場合でも、
お店の「場所の分かりやすさ」や「見つけやすさ」は重要なのです。
  
「衝動来店」する人をメインターゲットとしたお店と比べれば、
必ずしもお店自体が動線上に無いといけないわけではありませんし、
看板が多少見つけにくくても、探せば見つかるようならば、
そこまで大きなマイナス影響は無いでしょう。
 
しかし、せめて目印となるものが動線上にあることや、
もしくは動線上から探せば見つけられること
こうしたことをしっかり配慮する必要は、大いにあります。

 

 

先述のような、目的来店の比率が高い業態のオーナー・経営者さんは、
わざわざお店を探してきてくれる人々を普段から相手にしているため、
ややもすると立地を軽視しがちになります。
(ひどいと、「立地は関係ない!」と言い切る方もいるほど)
  
しかし、間違えていただきたくないのですが、
立地の影響がない(小さい)と言われるのは、
あくまで、
 
「衝動来店比率の高い業態と比べれば」
 
というだけだということなのです。
 
ショップビジネスである以上、立地の影響を受けないことは有り得ません。

 

 

 

サービスや商品内容にあぐらをかいていると・・・・

もし、今現在、自店が立地の悪いとこにあって、
それでもサービスが良くて繁盛しているとしても・・・・
 
では、
同等のサービスを提供するお店が、
自店より良い立地に出店したら、

いったいどうなるでしょうか?

 

 

2つのお店で、同じ商品が売っているなら・・・・
 
ほとんどの人が、「立地が良い=便利な場所」を選ぶのは、自明の理です。

 

 

こうしたことを踏まえ、目的来店の業態においても、
しっかり動線や視界性、すなわち立地を、考えていただければと思います。

 

 

 

 

なお、
「では目的来店の場合はどんな立地が繁盛するのか?」
ということについては、より具体的に別の記事で述べていますので、
そちらも併せてお読みいただければと思います。

 

 

 

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