地元住民を狙うリスク

リトルマーケットへの出店はあまり推奨できない

以前、飲食店のリトルマーケットにおける出店戦略のひとつとして、

「幼稚園があるかどうかをチェックする」

という話をしました。

またその他にも、「ホテル」など商圏内のポイントを押さえれば、
流入の無い小さな商圏でも、お店を繁盛させることは可能だという話も書きました。

 

詳しくはこちら

 

 

 

しかしながら・・・・
今回は、その正反対の話をさせていただこうと思います。

つまり、そもそも「繁盛させられる可能性がある」というだけで、基本的には、
多くの商売において流入の少ないマーケットはオススメはできない、ということです。

 

それは、流入の規模が大きいマーケットほど人々の購買性向も高いから商売に適している、
という意味も、もちろんあります。

(参考)

 

 

しかし、こうした理由のみならず、リトルマーケットの出店においては、
きわめて重大な2つのリスクがあるのです。

 

 

2大リスク①地域住民の感情

そのリスクのうちひとつが、

「地域住民に嫌われたら終わり」

ということです。

購買客が多く流入してくるマーケットであれば、
そこは「毎日違う人たちがいる」ということです。

仮に「1日1万人の流入がある」としたら、
その1万人は毎日ほぼ入れ替わりますので、
言うなれば1週間で7万人が訪れる、と捉えることもできます。

もし1人2人にお店が嫌われたとしても、
その街にはとっかえひっかえ新しい人々が来ますから、
別の誰かをちゃんとお客さんとして捕まえればいいだけです。

 

しかし一方で、リトルマーケットの客層は、
周辺地域に住む人々です。

仮に「周辺人口が1万人」だとすると、その1万人は毎日同じ人々なのです。
(引っ越しなどの流出入はありますが、基本的にはずっと変わりません)

もし、1人にお店が嫌われると、その人は2度と来店しませんので、
ポテンシャルがどんどん減っていく、ということになります。

 

それだけならまだしも、だいたい地域住民は、
地域の情報ネットワークを持っていることが多いですから、
お店の評判は、口コミで瞬く間に地域に拡がります。

「あの店は接客が悪かった」などという悪評が、
ひとたび商圏内に流れてしまえば、
そのダメージは、想像よりきわめて甚大です。

そして、後から何とか挽回を図ろうとも、
一度嫌いになったお客さんを取り戻すのは、
非常に難しいと言わざるを得ません。

ご自身がお客さんの立場になってみて考えれば、
それは容易に想像がつくでしょう。

一度行って悪いイメージを持ったお店に、
再び行こうとはそうそう思いませんよね?

これがひとつめのリスクです。

 

 

2大リスク②競合制約

ふたつめのリスクは、

「自店より強い競合が出てきたら終わり」

ということです。

 

ただでさえポテンシャルが小さい商圏ですから、
競合するお店が出店してくれば、
当然パイの奪い合いにならざるを得ません。

「ちょっと探せば大体何でもたくさんある」
というような大繁華街エリアと違い、
選択肢が限られるリトルマーケットでは、
お客さんのお店選びも慎重です。

かなり厳しい目線で、競合と比べられると思ってください。

 

そして、比べられた上で、競合相手を選ばれたら・・・・
わざわざ、そこに劣る自店に、
お客さんが戻ってくる理由はありません。

前述の「嫌われたら終わり」も相まって、
きわめて苦しい状況になるでしょう。

 

ちなみに、「嫌われる」というのは、
「サービスが悪いから」などの理由だけに留まりません。

ネガティブな印象を与えてしまえばもちろんですが、
例えば、「駅からちょっと行きにくい」であるとか、
「間口がちょっと狭くて入りにくい」であるとか、
その程度のものも、お客さんが敬遠する理由になります。

 

それでも、地域にあなたのお店しか無かったとしたならば、
お客さんは、あなたのお店を選んでくれていたかもしれません。
(他に選択肢が無いから、という理由で)

しかし、もし競合店ができて、
「あなたのお店よりちょっとだけ駅に近い」
「あなたのお店よりちょっとだけ入りやすい」
などという状況になれば・・・・

決してあなたのお店が「悪い」わけじゃなくても、
お客さんには選んでもらえなくなるのです。

 

 

 

チェーンでさえ陥る大きな落とし穴

こうしたリスクによる恐ろしいほどの売上げへのマイナス影響は、
大きなチェーンであれば、どこも経験していることでしょう。

全盛期のマクドナルドですら、
その地域では嫌われてしまったがゆえに、
決して立地はそこまで悪くないにも関わらず、
閉店に追い込まれたケースがあるのです。

 

 

このようなリスクを勘案すると、小さな商圏への出店は・・・・

「地域住民に愛され続けること」と、

「競合店が後から出ても負けない営業内容と立地」が、

必須であるということです。

 

 

これを、「ハードルが高い」と見るか、
「それさえクリアすればチャンスがある」と見るかは、
あなた次第です。

しかし、十二分に気を付けて出店するようにしてください。

 

 

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