炭火焼肉ぎゅうばか高円寺店

とある回転寿司店のとても不愉快で哀しかった接客

「すごく、サーモンが食べたい!」

と、昼過ぎの散歩の時に思い立ち、
夜、妻と、産まれて4ヶ月の息子と3人で、
近所の回転寿司店に行きました。

そのお店に行くのは、もう何回目か分からないくらいです。
家の近くで回転寿司といったら、
基本的にそのお店しかありませんでしたので、
そこにばかり行っていたのです。

 

 

まさかの信じられない現場スタッフの判断

20時少し前に入店すると、店内はやや混んでいる状況でした。
カウンター席をいくつか残して、ほぼ満席状態。

私たちの前には、2組が待っていました。
どちらも、3人組です。

ウェイティングリスト(待ってる時に名前を書く紙)に名前を書き、
「テーブル席希望」にマルを付けて、待つことにしました。

 

 

そして、それからすぐ、カウンターの席が横並びに3人分、空きました。

私たちの2つ前に待っていた人たちは、席の希望について、

「テーブル・カウンターどちらでも」

と書いており、店員さんが改めて確認をしたところ、
やはり「どちらでもいい」とのことだったため、
そのままカウンターへと通されました。

 

 

そして、それから数分すると・・・・
今度はテーブル席が、2つ同時に空きました。

私たちも、私たちの1つ前の人たちも、
どちらも「テーブル席希望」だったのですが、
2つ同時に空いたわけですので、
これでどちらもすぐに案内されると思って、
私は一瞬、すごく嬉しい気分になったのです。

 

しかし、その次の瞬間、耳を疑うような声が聞こえてきました。

あるスタッフの方が、別のスタッフの方へ指示を出したのです。

 

 

「カウンター〇〇番さん、テーブル席へ移動していただいて

 

 

 

・・・・は??

私は、我が耳を疑いました。

この、カウンター〇〇番さんというのは、
さっきの私たちの2つ前に並んでいた3人組で、
テーブル・カウンターについては「どちらでもいい」を希望した人たちです。

 

えっ・・・・

 

正直、意味が分かりませんでした。

 

テーブルが2つ空いているわけです。
お客さんは、2組待っています。
その2組ともがテーブルを希望しているのです。

 

なぜその状況で、わざわざ、
「どちらでもいい」と言っているお客さんを、
テーブルに移動させるのでしょうか・・・・?

 

 

 

カウンター席からテーブル席へ移動させる意図は・・・・?

確かに、「3人組」でカウンター席は・・・・
なるべくなら避けたいところですよね。
いちお客さんの心理になってみたら当然です。

「どちらでもいい」とは言っていても、3人なんでしたら、
そりゃあカウンターよりテーブルの方が、嬉しいには決まっています。

テーブルが空いたら、テーブルに移動させてあげたいというのは、
飲食店の店員として、至極まっとうな気遣いでしょう。

 

 

・・・・けれどもそれは、
「お店が空いてて余裕があったら」
の話ではないでしょうか。

ただでさえお店は混んでいるわけです。
そしてそのお客さん自身は「どちらでもいい」と言っているのです。

それなのにも関わらず、
「テーブルがいい」と言っているお客さんを差し置いて、
その人たちをテーブル席に移動させるなんて・・・・

まったくもって、意味が分かりません。

 

 

このお店には、テーブル席は3つしかありませんでしたが、残る1つの席は・・・・
私たちが来る直前くらいに食べ始めたのか、全然食べ終わる気配がありません。

私たちは、乳幼児を連れているので、カウンター席ですと、
子どもを降ろすことができないため、避けたいところでした。
なので、少なくとも私としては、どうしてもテーブル席が良かったのです。

勿論、混雑しててどうしようもないようだったら、
仕方なく諦めるしかないとは思っていました。

けれども、状況的に、自分たちが通されるであろうタイミングで、
なぜか他の人を通されたことについて・・・・

とても短気な私としては、腹が立って仕方ありませんでした。

 

 

私自身、飲食店(居酒屋ですけど)のホールを回してたこともありますので・・・・

この状況で、わざわざカウンターのお客さんを、
本人たちが望んでもいないのにテーブル席に移動させる理由は、
私には1つしか考えられませんでした。

3人組以上の客はテーブル席に入れ、カウンター席に空きを作ることで、
1人客や2人客をカウンターに通しやすくし、効率よく回転させようということです。

 

要するに、「目先の売上げのため」ですね。

もしかしたら他のまっとうな理由があったのかもしれませんが、
私には思いつきませんでした。

 

 

 

どうして声掛けのひとつもできないのか

ここまでだったならば、まだ容赦もできたでしょう。
目先の売上げだって、大切です。それを蔑ろには、できません。

しかしながら、そのお店の店員さんたちの、その後の態度は、
私をさらに腹立ただしくさせるものでした。

 

 

私たちの2つ前のお客さんをわざわざカウンターからテーブルに移動させ、
そして、私たちの1つ前のお客さんをもう1つのテーブル席に通した後・・・・

店員の誰ひとり、私たちに何の声掛けもしてこなかったのです。

 

 

子どもを抱いているわけですから、
やはりカウンターじゃなくテーブルが良いのはその通りなんですが・・・・

それでも、店員さんが、
「カウンターの席でしたらすぐご案内できるのですが、いかがでしょうか」
とか、声をかけてくれていたら、検討する気にもなれたでしょう。

少なくとも、
「お待たせして申し訳ございません」
であるとか、
「恐れ入りますがもう少々お待ちくださいませ」
などと一言言ってくれていたとしたら、
気持ちももう少し穏やかになれていたかもしれません。

 

わざわざカウンターのお客さんをテーブル席に移動させなければ、私たちを含めて、
「待っていたお客さん全員を席に案内できた」
という状況だったのですから。

それを思うと私たちは、店員の判断ミスで、
不当に待たされていたと感じざるを得ませんでした。

 

 

 

何度も行ったお店ですがもう二度と行かないと思えました

その後・・・・

残る1つのテーブル席がそう簡単に空く気配もなかったので、
もうほとんど、そのお店で食べることは諦めていました。

ただ、その後の展開に少しの期待をして、まだ5分ほど、待っていました。

 

その5分間の間に、カウンター席のお客さんは立て続けに帰ってしまい、
結局のところ、7~8人分の空きができました。

しかし、ウェイティングをしていたのは、私たちだけです。

私たちはテーブル席を希望しているので、
どれだけカウンター席が空いても、座ることはできません。

目の前に沢山の空席が広がっている状況で、
それでも私たちは、待合席で待っていました。

しかし、それでいてなお、店員の誰もが、
一言も、私たちに声をかけてはきませんでした。

 

座れるはずだった席に座れず、不当に待たされ、
そのことについて何の気配りもされず、
それだけでも腹立たしいものです。

さらには、ここで私は職業柄もあって、経営の方にも目線がいってしまい、
「効率的に回したいからわざわざ3人客をテーブルに移動させたんだろうに、
それだけのことをしておいてなお、結果的に空席を沢山作り、
さらには私たちを案内できていないために
2人分の機会損失をしているにも関わらず、
それを埋めようという努力が見受けられない怠慢さ」
に、だんだん辟易してきました。

ダメモトでも構わないから、こういう場合は、
「カウンターの席はいかがですか」
と聞けばいいでしょうに。

せめて、カウンターの空席をずっと目の前にして待っている私たちに、
声掛けのひとつがあって然るべきではないのでしょうか。

 

 

 

すっかり失望した私は、サーモンを食べたい気持ちも失せてしまったので、
妻と子を連れて、そのお店を出ることにしました。

そして、お店を出るその瞬間も、店員の誰も、何も声をかけてきませんでした。

「お待たせして申し訳ございません」
の一言も無いのか、と、がっかりに拍車がかかりました。

何度も行ってるお店でしたけれども、
もう、二度と行くものかと思いました。

そんなに、私はハードルの高い接客を、
チェーン店のバイトスタッフなんかに望むほどではないのですが・・・・

というより、自分もチェーン居酒屋でバイトをしていた経験があるわけなので、
チェーン店の接客には、そこそこ懐が広い方だと思っていたんですが・・・・

それでも、ここまで邪険に扱われると、
こうして書かずにはいられないくらいの悲しみがありました。

 

 

 

 

とある焼き肉店のとても嬉しくて感動した接客

しかし、そのおかげと言うべきか・・・・

その後、とても嬉しい接客をしてもらうこともできました。

 

 

乳幼児を連れたお客さんをどの席へ通すか

サーモンを諦めた私は、妻と子と一緒に外に出て、
ではどこに行こうか、悩んでいました。

そして、妻と話し合った末、「焼肉」というキーワードが出てきたため、
その回転寿司店のすぐ隣にある焼肉屋さんに入りました。
ここも、何度も利用させていただいたことのあるお店でした。

 

 

エレベータで、そのお店がある2階にあがり、店内に入ると・・・・

「いらっしゃいませ!」
と出迎えてくれたのは、若い女性の店員さんでした。

「2人です」
と私が伝えると・・・・

彼女は、妻が赤ん坊を抱いているのを見て、
入り口に1番近い、他の席からは離れている席へ、通してくれました。

 

このことが、まず、とても嬉しかったのです。

 

焼肉を食べたいのはやまやまでしたけれども、
ひとつ気がかりだったのは、「たばこの煙」でした。

そのお店は、特にしっかり分煙しているわけではなかったため、
隣の席に喫煙者が座ってしまったら、すごく居心地が悪くなるのです。

なので、そこのところの要望を店員さんに伝えて、
大丈夫そうな席へ通してもらうつもりでした。

しかし、その女性店員さんは、私がその要望を伝えるまでもなく、
その入り口近くの席に通してくれたのです。

そこは、私たちが1番望んでいたポジションでした。

 

その焼肉屋さんにも、これまでにも何度も行っていたのですが、
その席に通されたのは初めてでした。
どんなにガラガラでも、またはどんなに混んでいても、
その席に通されたことはありませんでした。

ということは、わざわざ、その店員さんなりの考えがあって、
そこに通してくれたということに他なりません。

だからこそ、このことが、すごく嬉しかったのです。

 

 

 

「氷なし」の注文の向こう側

さらに、その女性店員さんの気配りは、その後にも続きました。

最初、私は生ビール、妻はソフトドリンクを注文していたのですが・・・・

妻は、元々冷たい飲み物が得意ではないため、
こういうところで注文する時は、「氷なし」にしてもらうことが多いのです。

この時のソフトドリンクも、「氷なし」で注文していました。

 

それから食事が進み・・・・

私は生ビールを飲み干し、次はお水をもらおうと思って、
その女性店員さんにお水を2つ、お願いしました。

 

その時、頼んだ後で、

「ひとつ氷なしって言い忘れた・・・・」

ということに気付きました。

食事に気がいっていたため、うっかりしていたのです。
ですが、わざわざお水ごときで店員さんを呼び戻すのも悪いと思ってしまったので、
別にいいかと思い、そのままにしていました。

 

 

 

しかし、その女性店員さんは、妻の分のお水を、
ちゃんと氷なしで持ってきてくれたのです。

 

 

・・・・最初の注文で、氷なしの飲み物をオーダーした意図を汲み取って、
その後のお水にすらも、気を配ってくれたということです。

これには・・・・感動しました。

 

 

すごく地味なポイントです。

ただ、これだけのことなのですが、
これだけのことを、すんなりと自然におこなうことが、
実はどれほど難しいことか・・・・!

それが分かるものですから、
たったこれだけの地味な気配りに、
物凄く感動してしまったのです・・・・!!!

最初のオーダーで「氷なし」を頼んだことから、
妻が冷たいものが苦手だということを察してくれたのでしょうか。

そして、それを覚えていて、その後の注文の時にも、
気を回してくださったということです。

 

 

少なくとも私自身は、いくら頑張ってもできるようになる気がしません。
そして、今まで、他のお店でも、これほどの対応をしてもらったことがありません。

むしろ、「氷なし」と頼んでいても、
それがドリンカーにちゃんと伝わってなかったり、
店内の忙しさのせいで忘れられてしまったりで、
氷が入ったまま出てくることだって多くあります。

 そんな中、この焼き肉屋のその女性店員さんは、
私が言うまでもなく、こちらの要望を察してくださり、
そのような対応をしてくださいました。

 

 

「地味」かもしれないけれども最高の気配り

笑顔がすごく素敵だとか、
声がハキハキ元気で気持ちがいいとか、
トークがうまくて楽しいだとか、
そういう「分かりやすい接客スキル」ではありません。

地味と言えば地味な気配りですから、
多分、分からない人にとっては、
これをしてもらっても気付くことが無いでしょう。

相手によっては伝わらないかもしれないくらいの、さりげない気配りでした。

 

でも、だからこそ、それができるということは、
素のサービス精神がきわめて高いということに他なりません。

お客さんをよく観察し、お客さんの言動の奥底にある動機を捉え、
的確な配慮ができる判断力が無ければ、成し得ないことです。

素晴らしすぎることであり、誰にでも真似できるものではありませんが、
ある意味で、接客業たるものかくあるべしというお手本かとも思えます。

 

このお店には、また必ず来たいと思いました。
(値段のわりにお肉も文句なしにおいしいですしね!)

 

 

 

 

飲食店が提供しているものの本質とは

そんなこんなで・・・・
とても不愉快で哀しかった接客と、
とても嬉しくて感動した接客。

同じ夜に、同じ町で、まったく反対の2つの接客を味わいました。

 

これらの、どちらについても、
何が「悪い」とか「良い」とかは、
ここでは言及しないでおきたいと思います。

お店によって、企業によって、
様々な事情も、あるでしょう。

アルバイトスタッフの教育であったり、
サービスの質を高めることであったりは、
飲食企業において、とても難しい課題のひとつです。

前者の回転寿司店だって、会社も、そして現場のスタッフも、
悪気があって、お客さんに意地悪をしているわけじゃないでしょう。

不可抗力であったり、やむにやまれぬ事情があったり、
そこは、ただの客である私が知ることのできない領域です。

 

 

しかしながら、そうは言ってもやはり、
店員さんの態度ひとつで、「客」として味わう感情も、変わります。

ただ、ただの個人的な感想として、
私はその回転寿司にはもう行きたくないと感じてしまったし、
その焼肉屋にはもっと行こうと思えました、というだけのことです。

 

そして、飲食店とはそもそも、「飲食物を提供するだけの場所」ではありません。

「飲食物それ自体を含む、飲食を楽しむ空間そのものを提供する場所」
なのです。

<参考>

 

 

それを思うと・・・・

別に、高級レストラン並みの質の高い料理を期待してはいませんし、
銀座のホステス並みのホスピタリティを求めてもいないものの、

やはり、「良い気持ちで食事をさせてくれるお店」に、
私自身を含めて、人は通いたくなるんじゃないでしょうか。

そんなことを思いました。

 

 

 

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