コンビニ9業態

以前、「同業店」の捉え方について書きました。

 

今回はそれに関連して、同業店と自店の「競争力」を測るポイントについて、お話します。

 

 

「立地の競争力」とは

ここでいう「競争力」とは、
 
「お客さんがどちらのお店を選択するかの優位性」
 
のことを指します。

 

例えば、自店と同業店が、
まったく同じような商品を、
まったく同じような価格とサービスで売っているなら、
お互いの商品の「競争力は同じ」ということになります。
 
また、例えば、
同業店は有名チェーンであるものの、
自店はさほど知名度が高くなくブランドが浸透していないという場合、
同業店のブランドの方が「競争力が高い」と言えます。

 

 

「競争力」とは、

・品揃えや商品の品質・価格等の商品力
・接客や店内の居心地の良さなどのサービス力

など、様々なジャンルで比較されることになるものです。

 

 

そして勿論、「立地」にも「競争力」があります。
  
平たく言えば、
「立地が良い方が、競争力も高い」
ということになるのですが・・・・
 
では、自店と同業店の「競争力」の違いが、
どんなところに最も顕著に出てきやすいのでしょうか。

とりわけ注視するべきポイントをまとめました。

 

 

 

①TGにどれだけ近いか

ミクロ立地の選定において、売上げに最も大きな影響を与える要因、
それがTG(交通発生源)です。
 
特に、駅(または駅口)や商業施設などに対して、
自店と同業店、どちらが近いのかを観察しましょう。

いかに周辺に同業店が数多く出店していたとしても、
自店が、そのエリアで1番集中度の高いTGを押さえられていれば、
立地の競争力は高いことになります。

であれば、商品がよっぽど悪いものでもない限り、
他店に競争で負けるということはほとんどありません。

 

 

 

②動線にどれだけ近いか

動線とは、「人々がその道を通る必然性」であるということは、
今までにも何度もお話させていただいています。
  
人々が往来する必然性のある道路にある(もしくは近い)ことが、
お店の繁盛において欠かせないことです。
 
自店と同業店、どちらの方が、周辺の人々にとって、
アクセスしやすい場所にあるのか、観察しましょう。

 

 

 

③お店はどこから見えているか(視界性)

お店の目の前に立ってお店が見えるのは当然です。

大切なのは、
TGや動線上から見えるかどうか

なのです。
 
間口の広さや看板の出し方ひとつで、見え方が変わります。
TGから見えているのと見えていないのとでは、
そのTGからの直接的な吸引率がかなり違います。
TGの規模が大きければ、それだけ売上にも影響は大きいでしょう。
 
「このお店はどこの誰から見えるのか」
を考えてみてください。
より多くの人から見える方が、競争力は高くなります。

ここからも見える、あそこからも見える、こんなところからも見える・・・・
というように、様々な場所からよく見えるお店というのは、
それだけで「立地の競争力が高い」と言えます。

 

 

 

④間口と営業階はどうか

通行人対象立地の間口は、5mが基準です。
これよりも狭ければ狭いほど、
「見えにくく」なり、「入りにくく」なります。
 
間口の広さの違いで、20%程の売上げの差になることもあります。
 
また、営業階についても、
2階や地下1階ですら、1階と比べて、
10~20%ほど売上げは変わります。
 
人は、上下の移動には心理的負担を大きく感じるものですので、
なるべく地上に近い方が競争力も高まります。

地上に近い、というより、もっと詳しく言えば、
「TGや動線と同一の階層にある」ということですね。

駅の改札や出入口が2階部分にあり、そこからペデストリアンデッキが伸びているなら、
店舗もその2階部分にあった方が、駅からダイレクトにアクセスしやすくなるのです。

駅前の店舗だと、駅や周辺の商業施設、街の構造などによっても、
どの階層に位置するとより競争力が高くなるかが変わります。

基本的には、ほとんどの場合で「1階」であるものの、
よく注意して物件を選びましょう。

 

 

 

⑤PCにどれだけ近いか

PC(ポテンシャルクラスター:需要集合体)は、
お店の近くにありますか?
例えば高層マンションやオフィスビル、集合団地などです。
 
同じ人口1,000人でも、まばらに広がっているエリアと、
集中しているエリアとでは、後者の方が売上げにプラスです。
 
自店と同業店、PCに近くて、PCの人々を吸引しやすいのは、
どちらなのか、これも売上げに差をつけます。
 
※ポテンシャルクラスターについて、詳しくはこちら

 

 

以上が、とりわけ気にするべき、同業店との比較ポイントです。

 

 

 

 

「競合」を気にしすぎる必要はない

そもそも、「競合」という問題は、
非常に扱いが難しいのです。
 
それは、
「どんな業態が競合するか」ということについて、
きわめて判断が困難になってくるからです。
 
ラーメン店にとって、同じラーメン店は競合すると思われますが、
では、ファストフードは競合しないと言い切れるでしょうか?

 
飲食店という意味では代替性もあり、
場合によっては競合するかもしれません。

しかし、ラーメンを食べたいという人にとってみれば、
ファストフードを選ぶ理由はありません。
そういう意味では、競合しないとも考えられます。

 

今や、飲食店に対して、同じ飲食店のみならず、
コンビニやスーパーマーケットでさえ、

競合と見なすこと場合もあります。

 

そういうことまで考え出すと、「競合制約」の概念は奥が深く、
考えすぎ、気にしすぎてしまいますと、
どんどんドツボにハマっていくことになりかねません。

 

 

 

ただ、私が立地を研究していて思うのは、結局のところ、
 
どんな競合があろうとも、
自店の立地自体が良ければ、
ほとんど恐るるに足らず

 
ということなのです。

しっかり、同業店と立地(商品ももちろん)を比較し、
正しく競争力を判断できれば、
必要以上に問題視することはありません。
 
むしろ、冒頭に掲載したリンク先の記事にも書きましたように、
自店にとってプラスの影響をもたらしてくれるかもしれません。
 
しっかりチェックして、同業店まで巻き込んで、
良い出店をしていっていただければと思います。
 

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